コウチャンのブログ

気晴らしにいろいろと

同室のママとのトラブル

私が人生で一番イヤな思いをしたのは、第二子を出産した直後のこと。同室のママとのちょっとしたトラブルでした。
   

彼女は私より後に入院してきて、最初に少しだけ話をしました。
   

看護師で、お医者さんと結婚したようでした。
   

「産むって、やっぱり思ってたのと違いました」とおとなしく話していて、その時は普通の人だと思っていたのですが…。

私は、赤ちゃんが逆子だったので、あらかじめ帝王切開と決まっていました。
   

出産自体は順調で、部分麻酔での手術中、看護師さんたちが関係ない話をしていてびっくりしたくらいでした。
   

しかし、お腹を切ったことは事実なので、麻酔が切れると傷がズキズキと痛み出しました。発熱もありました。
   

赤ちゃんの授乳も容赦なく始まります。
   

その日の夜は少しでも睡眠をとりたいのが当然です。
   

ところが、消灯時間の11時を回っても隣のベッドの人がテレビをつけていて眠るどころではありません。
   

ちなみに、その病院は時間にかかわらず、テレビはイヤホンをつけて視聴するルールでした。
   

小さなテレビがベッドごとにあって、プリペイドカードを挿入して使う形です。イヤホンも売店で購入しなければなりませんでした。
   

隣のベッドの人は有料なのが気に入らなかったのか、イヤホンを使わずに見ていたのです。
   

テレビの位置は、見る人から距離が必要なため、隣のベッド寄り。つまり、彼女が見ているテレビは私の方がむしろ近くになるのでした。
   

「あのー、すみません。消灯時間過ぎましたよね。テレビはイヤホンを使って頂けませんか?」とカーテン越しにお願いしてみると、「…音を小さくしてもダメですか?」と不満そうな声。
   

「手術後で気が高ぶっているのか、眠れないのでお願いします」と下手に出ましたが、無視。
   

ろくに眠れないまま朝になりました。

起床時間になり、「おはようございます」と声をかけると、挨拶がありません。
   

聞こえなかったのかな?と首をかしげましたが、彼女は荒々しく音を立てて洗面を始めました。
   

使い終わったようなので、「失礼します」と声をかけて一つしかない洗面台を使いましたが、洗面台が彼女側にあるので姿を見られることになり、やりにくいったらありません。

 

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昼間になり、隣のベッドに動きがありました。お母さんがお見舞いに来たのです。
   

そこで、耳を疑う声が聞こえてきました。
   

「こいつ、うるさくてムカつくんだよ。でも、あたしは絶対部屋変わらない!」
   

私のことでした。自分がルールを守らないのに。
   

お母さんの声は聞こえませんでしたが、口汚い娘をどう思ったのやら。
   

夜には旦那さんが来ました。ところが旦那さんには一切そんな話はしないどころか、小さな声で、なんとですます調で話すのです。
   

身内相手なのに表裏のすごさにびっくりしてしまいました。

 その後も嫌がらせのように何かと音を立て、一切言葉を発さずに数日を過ごし、彼女は先に退院していきました。
   

カーテン越しに彼女の悪意が渦巻いているようで、新生児室の我が子に何かされたらどうしようとさえ思いました。
   

知らない人でも「話せばわかる」まして同じママなら、という私の思い込みが音を立てて崩れ、ちょっとしたことですが傷ついた経験でした。
   

親友に話すと、のんびりした調子で「それは大変だったね?。人って字は、人が支えあってるとかいうけど、私の彼に言わせれば人が争ってる形だってさ。だからしょうがないんじゃない?」
   

この言葉は、私を癒してくれました。
   

多分、一緒になって憤慨してくれるよりもずっと。

 あの人はどんなママになっているのでしょうか。お子さんも、旦那さんも。